2012年11月10日

バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2

常南交通株式会社  常南トラベル バスツアー

2012.11.06 「紅葉のわたらせ渓谷鉄道と高津戸峡 日光田母沢御用邸記念公園・富弘美術館」その2





食事を済ませた後、バスは、足尾山地を貫く日足トンネルを通りわたらせ渓谷鉄「間藤駅」を目指します。

バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
山間の間藤(まとう)駅に到着、わたらせ渓谷鉄道の終着駅です。

わたらせ渓谷鉄道の前身は足尾鉄道で、足尾鉱山からの鉄鉱石を運ぶために明治44年に古河鉱業が敷設。開業当初は群馬県内の下新田-大間々間で運行、間藤駅は大正3年に営業開始しています。

駅舎には待合室はありますが、改札口は無く直接ホームに入り電車に乗り込みます




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
現在は第三セクターによって運営されていますが、赤字続きでたびたび存続の危機に見舞われているようです。それでも自治体の支援を受けて営業を続け、最近は、トロッコ号を運行させるなど観光客を呼び寄せる努力が行われています。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
約1時間に1本 群馬県桐生駅~栃木県間藤駅を走リます。総延長距離は44.1km、17の駅を結んでいます。

沿線には、博物館や記念館、温泉施設、ハイキングコースなどがあって四季を通し素敵な旅が楽しめます。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
始発の間藤駅からの乗客はほとんどが常南トラベルのお客様、貸し切り状態です。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
渡良瀬川河床の白い石は花崗岩、白い大きな石がごろごろしている様は渡良瀬川独特のもの。





バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
わたらせ渓谷を走る鉄道は単線、上下の車両は駅ですれ違います。

沿線沿いの紅葉も鮮やかに色づいています。




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神戸駅に到着。

神戸を「ごうど」と読みます。乗車した間藤駅は「まとう」、途中の沢入駅は「そうり」と難読駅名が続きます。

常南トラベルのお客様が下車してガラガラになった車両は、すぐに別の団体客が乗り込んできて満席に。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
神戸駅には、常南トラベルのバスが先に降りてきて待っていました。

神戸駅から国道122号を少し戻り富弘美術館へ。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
富弘美術館です。

富弘美術館は、星野富弘氏の出身地、群馬県東村(現みどり市東町)にふるさと創生事業により平成3年に開館。

星野富弘氏は、昭和21年に生まれ、群馬大学を出た後、中学校の体育教師をされていましたが、20代の頃に器械体操の指導中、頸椎を損傷し手足の自由がきかなくなってしまいます。群馬大学病院で9年もの闘病生活を送りますが、そこで口に筆をくわえて文や画を描き始めます。現在も手足は不自由で車椅子生活をされながら画を描き続けています。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
星野富弘氏の作品(富弘美術館のパンフレットより) 

富弘氏の作品は、水彩で描かれた花などの植物の絵に平易な言葉で詩が添えられた詩画が多い。

美術館には、口にくわえて文字を書く練習しはじめたころの、よく言う「ミミズが這ったような文字」が書かれた練習帳が展示されていましたが、血のにじむような努力をされ、今では健常者よりも味わいのある文字を描くようになった強い意志に大感動。

氏の作品から、生きることの「素晴らしさ」と「勇気」を与えられました。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2

バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
前庭の紅葉も見事に色付いています。



バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
美術館の前庭からみた草木湖。

枯葉が落ちる音までも聞こえてきそうな静寂そのもの。湖面に映る景色がすばらしい。

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星野富弘氏の作品そして人生に感動しながら美術館を後にし、高津戸峡谷へ





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わたらせ渓谷鉄道、大間々駅の「ながめ公園北駐車場」でバスを降り、関東の耶馬渓と言われる高津戸狭へ。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
駅前の「高津戸橋」から上流の「はねたき橋」までの渡良瀬川沿いに一周約30分の遊歩道が整備されています。




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階段を上り下りする遊歩道。

ゆっくり景色を眺めながらの散策。遊歩道からは、珍しいゴリラ岩(ゴリラの頭のように見える巨岩)やポットホール(石が水流によって回転し岩を削って出来た穴)を見ることができます。




バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2
渡良瀬川が太古から大地を侵食して創った美しい渓谷。自然の息吹が感じられます。


午前中、降ったりやんだりの雨も午後は上がり、傘は差すこともなく杖代わりに使い散策も楽しむことができました。ありがとうございました。



今回のバスツアーはこちら
バスツアー「紅葉のわたらせ、日光御用邸と富弘美術館」その2

(文責 岡田)








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Posted by 常南トラベル at 12:28 │その他